GAFAMの脅威

WSJ Dec 21, 2020の記事に、旧来の半導体メーカーが急成長中の競合との競争に直面している、との記事があった。パソコンのCPUでおなじみのIntel、AMD、グラフィックでは有名なNvidiaが、従来は商品供給先であったAmazon、Microsoft、Googleが自社で開発する製品と競争することになっているということだ。

例えば、Googleは、2016年にAI用のプロセッサーを2016年にリリース、Amazonは自社でサービス提供しているクラウドサーバーAWSに既に製品を投入済、また今月にはAI用の新しい製品をリリースしたとのこと。

CPUの性能と言えば従来は処理スピードであったが、今では消エネや低発熱等の分野でも技術革新が進んでいるようで、スーパーコンピューターの世界一を、今年6月に日本製の富岳が9年ぶりに奪回したことで話題になったが、2016年17年に世界一だった中国製のスパコンは、消エネも話題になっていたと記憶している。

2016年にSoftBankが約3.3兆円で買収した英Armを今年9月にNvidiaへ売却することを判断・発表した背景に、こういった動きもあったのではないかと、筆者は想像してしまうが、GAFAはあらゆるビジネス領域に進出していることが伺える記事だと感じた。

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