年末のご挨拶
能登地震と翌日の羽田空港での事故で始まった2024年が間もなく終わる。今年もとても暑い夏だったが、気持ちで負けそうになりながらも“走り”続けた。9月下旬から急に涼しくなり、気温が穏やかな秋が殆どなく、あっという間に冬になり2024年が間もなく終わる。
パリオリンピックの日本選手の中では、日本の金1号の柔道女子 角田選手と陸上女子やり投げの北口選手が特に印象に残った。2021年の東京オリンピックでは無観客で開催したが、やはり、応援のお客さんからの声援を受けてこそオリンピックだな、と感じた。来年、娘がパリへ留学する予定だが、偶然とは言え「縁」を感じる。“メダル”を獲得することより、無事に帰ってきて欲しいしか考えないのは年齢のせいか。
今年も、直接・間接に多くのお客様とおつきあいさせて頂いた。この場をお借りして改めて感謝申し上げたい。その中で、自分が関わったものではないが、残念な相続があったと聞いたので簡単にご紹介する。
死期を悟ったご自身の意思で、相続人全員を1ケ所に集め、弁護士立ち会いのもと、遺産分割についてご本人の意思を全員に伝え、書面に残したそうだ。かなりの資産家だったらしく、親族間で争って欲しくない、ご本人の強い意思が感じられ、正直「そこまでやるのか、すごいな」と思っていた。
しかし、お亡くなりになった後、相続人間で争いが起き、一部の親族間で絶縁状態になったらしい。不満の相続人曰く、「自分は本当は遺産分割案に納得していなかった」とのこと。ドラマの中ではなく、現実に起きたと聞いて、相続って本当に難しいな、人間の欲って本当に深いな、と思った。考え得る手だてを生前にすべてやっておいたとしても、少しの損得のために親族の「縁」を失ってしまうことがあるという現実。
このような不幸が起きないよう、自分が関わる案件には細心の注意を払わねばならない、と感じた。
ひょんなきっかけで、最新の歴史研究から新しい日本の歴史を語っている書籍に出会った。
埴輪の顔に日本人離れした顔が多い、縄文遺跡が世界の中で日本に多いのは何故かなど、自分の感性に響く内容だった。学校で習った日本史には記載がない内容で、もしかしたら、日本に産まれて幸運だったと思えるかもしれない、しっかり理解したいなと感じた。聖徳太子の17条の憲法の出だしが「和を以って貴しとなす」ことは知っているが、何故「和」が最も大切なのかをはじめて納得できるかもしれない。点数を取るためではない学習だなあと、わくわくもしている。
これからも「ご縁」を大切に、お客様のお役に立てる本物の仕事を行っていきたいと考えています。今年1年大変お世話になりました。改めて御礼申し上げます。
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