FP:今年の債務不履行(金融)
Financial Times 11/19に、アフリカのザンビアでデフォルト(債務不履行)が起きた、と報道されていた。今年になってから既に、南米アルゼンチン/エクアドル/スリナム、中東レバノン等を含め6ケ国目で、アフリカで最初の国ということで特に注目されている。
日本を初めとした多くの国で、今回の新型コロナ感染症対策として多額の支出が行われていることが、その一因と考えられるが、ことアフリカに関しては、中国の一帯一路政策に伴う中国からの借入額が多く、いくつかの国で債務返済に苦慮しているようだ。
世界の債務は今年15兆ドル増え、年末までには277兆ドルを超えるペースとのこと。2012年から2016年で6兆ドルしか増えなかったのが、2016年から今までで52兆ドルも増加したらしい。日本の一般会計が約100兆円、特別会計が約200兆円と比較すると、債務の金額感がお分かり頂けると思う。
サウジアラビアで開催されていたG20から、開発後進国向けの債務の返済猶予計画が発表された矢先の出来事でもあり、日本の景気回復の一つの要因になったと思われるGoToキャンペーンも縮小の方向性が発表されていることもあり、今後の経済動向にさらに注目していきたい。