FP:株式投資ETF(金融)
The Wall Street Journal Nov 27, 2020によりますと、日本銀行が最近の日本の株高で6兆円を超えるキャピタルゲインを得たと書かれていました。先週の木曜に発表された上半期報告書で情報とのこと。早速Web上で確認したところ「資産の部」に計上されているETFが前年同時期比+6.7兆円と発表されていました。https://www.boj.or.jp/about/account/zai2011a.htm/
黒田総裁は、コロナ禍が始まった今年3月に、ETFの残高上限を年間12兆円(従来の2倍)に相当する残高増加ペースを上限に積極的な買入拡大した結果、上記成果が今の現時点で出たということです。日銀の本来の役割は「物価の安定」と「金融システムの安定」ですが、コロナ禍が始まった直後の3月の施策は、後者に対応するものと思われます。
当時の日経平均株価は17,000円前後でしたので、前回のコラムで書かせて頂いたBuy-and-Hold Mantraの3つ目「When there’s a crisis, buy](危機が発生したら、買いなさい)」を、金融政策で実践した結果、半年で大きなキャピタルゲインを実現させたことになります。
ちなみに、今年5月からの日銀による買入は、TOPIX、日経225、JPX日経400に連動するETFを25%、TOPIXに連動するETFを75%とのこと(https://www.boj.or.jp/announcements/release_2020/rel200430a.pdf)。ご参考までに。