FP:最近のIPO(金融)

The Financial Times Dec 17,2020 10面に、高級家電メーカーのBalmudaのIPO初日の価格が公募価格を88%上回る価格の初値を付けたと紹介されていた(時価総額約300億円。3日目の本日時点で約400億円)。同記事内に、今月15日~月末までに日本市場でのIPOが26社あると紹介されていた。今朝の日経朝刊には、26社の一部である5社が12/17に同日上場との記事があり、うち2社は公募価格を上回り、3社は買い気配のまま取引不成立とのことで日本のIPO市場は好調のようだ。

米国ではもっと大型のIPOが続いており、12/10金にAirBnBは公募価格の2倍以上で初日の取引終了(時価総額US$100bn(約10兆円))
少し前には飲食宅配のDoorDash(+86%、MCapUS$50bn(約5兆円))、ソフトウェア会社のC3.ai(+120%、MCapUS$11bn(約11兆円))もIPOしている。

ご参考までに、AirBnbは通年では過去に一度も黒字化しておらず、今期の7-9月期に漸く黒字になっただけである一方、Balmudaは昨年10億円の経常利益を計上している。なのに、時価総額は20倍以上、AirBnbのほうが高い。上場後は株価に影響を及ぼしやすい利益は、IPO時の価格には直接影響を与えていないのがお分かりいただけると思う。

The Wall Street Journal Dec 17,2020の記事では、米国の1,000億円企業(いわゆるユニコーン)のIPOで、初日の価格が公募価格を下回ったのは85社中13社(約15%)らしい。IPO市場は今沸騰しているようではあるが、株式投資は一般的に必ず儲かるわけではないため、投資を行う際は十分留意する必要がある。