ペット向け消費

FT Feb 19,2021 P.8とP.18に、スイスに本社を置く世界の食品会社ネスレ(旧ネッスル)が週末に好調な決算を発表したとの記事があった。2020年の売上高が前年比3.6%で、UKのユニリーバ(1.9%増)を超えた。好調の要因は、動物向け食品と健康サプリ。特にピュリーナ・プロというペット向けの健康食材を扱う事業部門が(10.2%増)が最も売上増に貢献。コロナ禍でペット向けの消費支出が増えた一方、日本ではお馴染みのキットカットを含むお菓子類▲1.5%、水▲7%という状況らしい。

ネスレは2017年から約1/4の事業ポートフォリオを入替え、高付加価値商品に注力してきた成果が、今回の決算発表繋がっているらしい。
利益率はペットケア向けが24%に対して、水は10%と2倍以上の開きがあるそう。企業経営の観点からは、収益性や将来の成長性を鑑みてポートフォリオの入替は自然のことではあるが、実際に実行することは、いろんなしがらみや関係性があって難しいものだが、世界の優良老舗企業でも、やるべきことをきちんとやっている、と思えた。

昨年4月某日の日経朝刊には、日本のペットの買主が2019年の1年間にかけた費用は犬に30万円、猫に16万円だったと、ペット保険のアニムコ損害保険調べが掲載されていた。知合いの犬の飼い主に聞いてみたら、違和感ない数字とのことだったが、コロナ禍で日本のこの数字は増えているのであろうか?

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株式会社ランアクセル
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